森の中のビートルズ

ダブルファンタジーとフリージアの花 八ヶ岳高原の八ヶ岳倶楽部で開かれたサマーコンサートに出かけた。 八ヶ岳倶楽部は日本野鳥の会会長で俳優の柳生博さんが経営しているが、このアコースティクライブは、NHK番組でおなじみの息子さんの園芸家・柳生真…

海軍の連合艦隊にいた伯父の日記を発見

伯父の日記からミッドウエー海戦の嘘と脚色の伝説神話を読み直す 海軍士官だった私の亡き伯父・宮田栄造は太平洋戦争時、山本五十六長官の率いる連合艦隊でミッドウエー海戦にかかわった。最近、伯父の戦時中の日記、手記らしきものが出てきたと従姉から連絡…

龍馬ブームのなか、わが幕末維新の散策

西郷方の兵卒として西南戦争に参加した先祖に思いをはせてみた NHKドラマの影響で、龍馬人気がすごい。司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」で脚光を浴びた龍馬だが、司馬さんの本では龍馬暗殺の謎を深く追求していなかった点、物足りなさがあった。龍馬暗殺は…

桜文化と日本人

桜の偏愛で国滅ぶ ソメイヨシノの花見の宴、一色を喜ぶ不思議な日本文化 ようやく満開の桜も散り始めた。今春は寒暖の温度差の激しいなか、とりわけ花見の宴が隆盛だった。世の中を不況や雇用不安が覆うなか、古い日本を軽蔑していたはずの若者たちが、桜の…

敗戦直後の日本人は純粋だった

白痴化低能番組オンパレードのTVだが ドキュメンタリー・ドラマ「モンテンルパに夜は更けて」には感動 昨年の「篤姫」以来、最近はテレビをほとんど見なくなった。ワイドショーは心の痛む非情なノリピー虐めばかりやってるし、ニュースも基本的には政府や…

マスコミにも政権交代が必要だ

子飼いのマスコミ使った与党の情報操作に負けずに 民主党の歴史的大勝を実現させた国民 ついに政権交代が実現した。世論調査の結果から民主党の勝利は疑わなかったが、300議席獲得の大勝は予想していなかった。与党政府は子飼いのマスコミを通じてあざと…

法の適用も格差社会か?

法の下の平等とは何か 押尾被告保釈?とノリピー長期勾留について かつては一億総中流化社会といわれ、格差のない豊かな社会として世界の羨望の的だった日本だが、最近はひどい格差社会になってきたようだ。 失業率もうなぎ昇りでこのままゆくと、失業先進国…

”ノリピー祭り”のマスコミの狂態

このブログでは芸能界のスキャンダルを取りあげたことはありません。しかし今回のマスコミあげての”ノリピー祭り”は、芸能界の通常のスキャンダルとは様相を異にしています。芸能人という立場上、普通の人以上のバッシングを受けているのですが、身体拘束さ…

えー、ノリピー逮捕は”国策捜査”だって?

ブログをしばらく休載していましたが、夏休みになり時間ができました。選挙モードで政権交代がどうなる?と思ってテレビを見ていたら、ノリピー逮捕事件の大洪水が起こり驚愕。選挙モードも吹き飛ばす勢いです。 こりゃ、いったい何事か? で、取材をすると…

新型インフル臨時休講で

思わぬ連休をエンジョイしていますが つれづれなるままに「情報操作」について、ブログに書く気分は兼好法師の心境です 新型インフル蔓延は成田空港や関西空港で止めてくれるのだと国民は思っていたし、桝添大臣もそういう確信を記者たちに話していたので、…

オフ懇というギャル遊びの場

政治の堕落に拍車をかける記者の癒着と堕落は見過ごせない 小沢氏への面会を望んだクリントン国務長官は面子を潰された? これで政権交代は遠のいたと誰しも思っています。民主党を支持するしないにかかわらず、いまの日本に政権交代と霞ヶ関改造は必要だと…

「おくりびと」は世界に癒しを与えた

歌舞伎、能、華道、茶道、相撲だけが日本文化ではなかった 死生観のなかにこそ、真の日本文化があると世界が認めたのだ 映画「おくりびと」がアカデミー外国映画賞を受賞したことは嬉しいニュースだった。戦後政治も経済も崩壊し、すべてが混迷する世の中で…

日本記者の無知と中川大臣辞任報道

同行記者はなぜ記者会見席上で注意しなかったのか 世界は生き馬の目を抜くメディアの戦場だということに無知な日本人記者たち 中川財務大臣の酒気帯び記者会見・辞任問題がメディアで、時ならぬ集中豪雨報道が起こっている。 しかし問題の記者会見のシーンを…

オバマ演説から希望をもらった日本の若者たち

コピペでないレポートから見える若者の希望と絶望 ”オバマさんは私たちも一緒にそこまで行きたいと思わせてくれた” 大学の非常勤で教えている身でも、期末試験の季節になると、膨大なレポートの採点に忙殺される。最近の大学生はネットのコピペでレポートを…

オバマ大統領は世界のリーダーになるか

ケネディの名演説超えたと米国メディアも絶賛 米国の建国精神の再生を訴える オバマ大統領就任演説をCNNテレビのライブ中継で見た。抑制された声とリズム感、選び抜かれた言葉、言葉をつなぐ間の一瞬の沈黙、、250万人も集まった聴衆たちは、一言一句…

官僚クーデター国家日本の治療

渡辺善美氏の乱は官僚独裁政治をチェンジできるのか いまや、オバマ新大統領のエネルギーを分けてもらうしか打つ手なし? 渡辺善美氏の乱がマスコミを賑わせている。氏の行動にはパフォーマンスではない政治的真実が含まれていると信じたい。この国の停滞打…

真珠湾と「篤姫」の真実

テレビも新聞も見ないで心が安らいだ正月 正月は初詣(写真は八坂神社の神事)に出かけたほかは、読書や好きなDVDを見て過ごした。新聞もテレビも見ない生活だったが、そのぶんだけ世の中が明るく見えてきた。新聞やテレビが嘘を流し、犯罪のオンパレード…

日文研創立のころと京都学派の人たち

桜が満開になり、久しぶりに哲学の道を歩いた。大勢の観光客で歩くスペースもままならないほどだったが、今日の哲学の道の賑わいを、かつてこの道を、思索にふけりながら散策した京都学派の創始者西田幾太郎はどう思うだろうか。 近郊には哲学者の梅原猛氏の…

キーナン文庫、チャーチル文庫で調べたものです

歴史資料の扱いについて このブログは私が管理し、私の調べた資料や取材を基にして、書いています。 使っている歴史資料は、ハーバード大学のキーナン文庫(キーナンは東京裁判の首席検事)やイギリスの国立公文書館のチャーチル文庫で見たものです。キーナ…

ラストエンペラー、天津の屋敷跡から

温家宝首相の氷を溶かす旅とは? 温家宝・中国首相の国会演説を聞きました。 中国古典の李白、杜甫を引用し、阿倍仲麻呂、鑑真和上など日中の歴史上の人物を列挙して、長い日中の歴史を解説する知的なパワーを感じました。にこやかでしなやかな印象を振りま…

天津、北京の旅から

すごいエネルギーと活力、人々の表情は明るかった 駆け足で、天津から北京を回ってきました。 ちょうど、六ヵ国協議の最中でしたが、政治への関心は低く、五輪に向けた経済発展のエネルギーと活力が、都市の空気を満たしていました。そのぶん町は埃ぽく、霧…

雪の金閣寺も幻にーー不都合な真実

京都議定書の京都が世界の中心に? ゴア前米国副大統領が作った映画「不都合な真実」は、世界的にヒットしています。観客層も老若男女に偏りがないようです。 暖冬で地球温暖化を実感しているので、この映画の怖さがひしひしと伝わります。 この作品は映画の…

年末年始のテレビの醜態

連続ドラマ「白虎隊」だけは例外だった 年末年始のテレビの低劣ぶりには辟易しました。フセイン処刑ニュースすらほとんど報道されないし、情報鎖国ぶりを遺憾なく発揮しましたね。 ブラウン管がグルメ中毒にでもかかっているようで、食べ物のほかはオチャラ…

硫黄島からの手紙

ノーブレス・オブリッジとしての栗林中将 「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」を見ました。硫黄島の激戦が、太平洋戦争の帰趨を決する重要な意味を持っていたことがよくわかりました。日米双方の戦争を、二つの視点から描いた初めての映画で、戦争映画…

”命取り”スキャンダルの構造

関西出身者が餌食になりやすい理由 本間正明・政府税調会長が、官舎に愛人を囲っていたというスキャンダルが暴露されて、辞任に追い込まれました。政府・自民党内の政争の犠牲になったなどの同情論もありますが、税に対する国民の信頼感を損ねたという点で、…

税調会長にふさわしくない人物

世も末、官舎に愛人同居疑惑とは 税調会長になった本間正明・阪大大学院教授が、東京の官舎に愛人を住まわせていたというスキャンダルが発覚した。当人はプライバシーの問題だとしてノーコメントというが、こんな人物が国民から税金の集め方を決める税調会長…

アジアを旅する中田英寿

「一介の人間としてシンプルに生きる」 引退した中田英寿の生き方は、アメリカのメディア界の注目も集めています。 CNNが特別番組を組んで、引退後の中田選手の人生について、インタビューしていました。 日本のメディアには無口で知られる彼が、CNNの…

あまりにも”間抜け”

いまごろになって追加禁輸とは? 北朝鮮への禁輸リストが新たに追加されました。マグロ、キャビア、高級時計などの贅沢品だそうです。いまごろになって何だ、と誰しも思うでしょう。 北朝鮮核実験で国連制裁決議の音頭をとった日本は、率先して北朝鮮経済制…

漢学者・白川静氏の死

なかなか認められなかった業績 漢学者の白川静氏がなくなりました。96歳という高齢でした。 白川さんは漢字研究の第一人者で、中国文学研究者で氏の右に出る人はいないといわれています。文化勲章も受章しています。 しかし白川さんが今日の評価を得るまで…

世界51位の新聞大国

発行部数はギネスブックなのに 国際機関「国境なき記者団」が発表した今年のメディア・ランキングで、日本は51位です。これは各国の情報の透明度、言論の自由度や民主主義の成熟度をはかる尺度です。 上位には、フィンランド、アイルランド、オランダ、ノ…