えー、ノリピー逮捕は”国策捜査”だって?

Tshibayama2009-08-15

 ブログをしばらく休載していましたが、夏休みになり時間ができました。選挙モードで政権交代がどうなる?と思ってテレビを見ていたら、ノリピー逮捕事件の大洪水が起こり驚愕。選挙モードも吹き飛ばす勢いです。
 こりゃ、いったい何事か?
 で、取材をすると以下のことが判明したというわけです。うーむ、。。

 写真は裁判員制度PRビデオに主演した酒井法子(「審理」DVDより)
選挙告示目前!大新聞は関係政治家の名前を明らかにせよ 押尾事件で政界に激震が、ヒルズの部屋に出入りしていた政官人脈とは誰だ 


 ノリピー逮捕の背景に、押尾事件隠しのスケープゴート説(生贄のヤギ)が有力になりつつある。
 押尾逮捕で政界に激震が走り、急遽、人身御供としてノリピーが差し出された、というものだ。
 ノリピー逮捕劇のあと、河村官房長官が芸能界の覚せい剤汚染には厳格な捜査を望むというコメントをわざわざした発表したとき、あれれ?と思った視聴者は多い。押尾でなくなぜノリピーなのかという疑問だ。
 民放テレビ各局は臨時ニュースの扱いで、逮捕されたノリピーの深夜の移送劇を生中継し、NHKには逮捕のテロップが流れ、翌朝の全国紙は一面でノリピー逮捕を伝えるという騒乱ぶりだった。
 新聞各社は選挙要員の社会部記者を急遽、ノリピー事件に張り付けたという。大忙しの新聞社にとっては降ってわいた迷惑ニュースだった。
 新聞社には迷惑でもテレビにとってはおいしいノリピーで、TBSのワイドショー・ニュースキャスターの時間帯に合わせるようにして、ノリピーが逮捕移送されたのも演出なのか。護送車の中のノリピーの屈辱と羞恥にうつむいた顔がしっかり見えるような手の込んだ演出もあって、視聴者は魅了され、視聴率は38%とWBC中継なみの高さだった。
 以降、テレビ各局のノリピー・フィーバーが続き、その直前に麻薬使用で逮捕された押尾学がテレビの画面から姿を消してしまった。
 これは押尾隠しではないか。ノリピーにマスコミの目をくぎ付けにして、押尾から目をそらそうとする”国策”が働いたという説が浮上した。
 押尾といっしょに麻薬をやって死んだ銀座ホステスの女は、国会議員の娘?という噂が流れて政界に激震が走り、押尾らヒルズ族のパーティには政治家や警察や官界の幹部が参加していたという情報も出てきたという。
 こうした情報は大マスコミは報道していないが、ネット新聞には詳しく出てくる。2ちゃんねるにも関連政治家の名前が具体的に出てくる。
 押尾が使った部屋は有名な女性経営者が提供したというが、六本木ヒルズにはこうした部屋がほかにもいくつかあり、そこは著名な芸能人、政治家、官僚幹部、IT長者たちのパーティ遊び部屋で有名だったと、ネット新聞は書いている。ネット新聞によれば、その大人の遊びの内容は危険物ばかりで、麻薬や少女買春の温床になっていたという。
 押尾事件を突破口にこれが発覚すれば、選挙前の政界は大きなダメージを受ける。ただでさえ野党・民主党に圧倒的な追い風が吹いているときに、危機感を強めた政界は、大慌てでノリピーを押尾の身代りにしてマスコミの前に差し出した、というのである。
 自白だけで物的証拠に乏しいノリピーが起訴か不起訴わからないが、拘置期間があと10日延長されれば、選挙前日に起訴、不起訴の結論が出ることになる。となれば、選挙ぎりぎりまでノリピーはマスコミで”活躍”し、使われるタマになり、政権交代の選挙結果に大きな影響を与える可能性がある。
 ヒルズの女性社長や押尾のパーティに参加していた政治家は誰か、その名を国民は知りたがっている。そういう人物は落選させなければならないからだ。ネット世界にはすでに名前が上がっているから、大マスコミが真偽を報道しなければ、かなりの数の選挙民はネット情報を信じ込むだろう。
 選挙権のある大学生レベルの80%の若者は、新聞もテレビも読まないが、ネットは毎日見ていて、自分で情報を集めてニュースを自己流に判断している。大人世代と違ってネットへの信頼感は強い。ネットに比べれば大新聞やテレビへの信頼度は非常に低い。マスコミは情報操作が多くて信用できなという理由だ。
 今回も情報操作の匂いがぷんぷんする。「頭隠して尻隠さず」の稚拙なノリピー”国策捜査”にも見えるが、この国策捜査説が間違いなら、そういうメッセージを与党は断固として発する必要がある。ジャーナりズムなど信じていない若者はネット情報が正しいと判断して、選挙に行くだろうから。
 いずれにせよ、ノリピー逮捕劇のテレビ報道のカラクリと化けの皮は剥がれているのだ。思えば、はじめから出来すぎたストーリーだった。夫(囮?)の逮捕現場にのこのこ出現させたあと、泣きじゃくって子ずれ失踪、深夜なのにTV証言する者の多さ、捜索願い、数々の追跡情報や買い物情報のリーク、携帯電話の電波、遺体発見説、一転の逮捕状、指名手配、逮捕から深夜の移送劇のテレビ中継のドラマは、子供まで使って落ちたヒロイン伝説を盛り上げた。しかし古くさいテレビ政治の手法である。
 NHKは別として、ノリピーという美味な餌に食らいつき視聴率しか目にない民放テレビなどは、若者にならって見ないにこしたことはない。証拠揃わなくても起訴すべしと滅茶苦茶なことを主張していた自称ジャーナリストのコメンテーターは、ジャーナリスト仲間の範疇から除外することにしよう。ジャーナリストは犯罪者を作るのが仕事でなく、真実を追求するのが仕事だ。
 ジャーナリズムを名乗る大新聞は選挙前の国民の期待に答える義務がある。押尾事件の背景にある腐敗した政治家のコネクションを勇気をもって明らかにべきだ。
 ノリピーは子供さんのことも気になるだろうけど、こうなったら腹を据え、筋が通らないなら自ら起訴を望み、裁判の場ですべてを語って欲しい。拘置の苦痛や屈辱から逃れるために嘘の妥協はしなように望む。自分の身に何が起こったか、何をしたか、逮捕劇から取り調べ内容の逐一を詳細に裁判で語って全貌を明らかにして欲しい。
 ノリピーには裁判員PRビデオに主演した責任がある。あのビデオを見て裁判員になることを納得した人がいるのだ。そういう市民を裏切ってほしくない。裁判とは一方的に被告が裁かれて罪を決められるだけでなく、真実を明らかにするものでもある。公正な裁判を受ける権利は日本国民の重要な権利の一つだ。
 自らの真実を明らかにすることが、裁判員制度ビデオ制作にかかわったノリピーの社会的義務でもある。不幸な出来事ではあったけど、その体験を素直に語ることで、もう一度、日本の国作りに参加してもらいたいと思う。そうすればジャーナリズムも含めノリピー大弁護団ができて、国民の支持と共感は必ず戻ってくる。これまでとは別の意味の社会的アイドルになるだろう。
 ネット新聞が言うように、ノリピー”国策捜査説”や薄汚れた押尾隠しのための意図的な捜査手法が使われていたのなら違法であり、民主主義国家日本の重大な危機である。
 選挙公示目前の政権交代選挙直前の時期だけに、事件が選挙に与える悪影響に強い危機感を覚える。
 さらには、起訴、不起訴も決まっていないのに、ノリピーはマスコミによって全国引き回しの罪人にされ刑を代理執行されてしまった。これは許せないことで、誰が見てもマスコミの行き過ぎだ。
 このさい、ネットにジャーナリスムの役割を”政権交代”されないように、大新聞記者の奮起を望んでやまない。大新聞の記者の中には筋を通し、腰ぬけではない立派な記者が中にはいることに期待している。