中東の戦火で北朝鮮制裁は忘れられる?

 イスラエルイスラム過激派ヒズボラの戦闘で、中東危機が拡大しています。ヒズボラの背後にはイランがおり、そのイランには核兵器製造疑惑でアメリカの軍事圧力がかけられています。もしイスラエルとイランが衝突すれば、第三次世界大戦になる、という恐怖のシナリオが現実性を帯びてきています。
 米国も国連安保理もロシアサミットも、中東危機への対応に追われ、北朝鮮制裁は片隅のテーマになってしまいました。
 騒いでいるのは日本だけ、ということになりかねない。

アメリカのボルトン国連大使も中東危機でフルになっていますから、日本が出した北朝鮮制裁案にどれほど熱意をもっているかわかりません。フランス、イギリス、ロシアなどの他国も同様、北朝鮮にかまけている暇はない、のです。
 唯一、中国は北朝鮮と利害関係がありますが、日本の制裁案には真っ向から反対しています。制裁論で盛り上がっているのは、日本だけです。
 CNNテレビをウオッチしている限り、北朝鮮ミサイル制裁問題はまったく報道されていません。レバノン危機報道の合間に、カリフォルニアの山火事のニュースやジダンの頭突き事件のフォローがあるくらいです。
 さて、日本はこの結末をどうするか? 国際メディアへの関与と説得、情報発信ができないでいるのです。へたをすると、日本VS北朝鮮の際だった対決図式だけが、世界を一人歩きしかねません。
 中東危機に関する情報は小生の以下のHPにあります。ご参照ください。
 http://www014.upp.so-net.ne.jp/mediaforum/